ご挨拶

 

海部俊樹会長の挨拶
 
インタープレスサービス(IPS)/インデプスニュース(IDN)は、欧米の主要メディアでは必ずしも取り上げない(しかし人類社会にとって重大なインパクトがある)深刻な諸問題について、コマーシャリズムに左右されることなく伝えていくことをモットーとしております。また、問題が紛争・災害に発展する前の段階でカバーしたり、問題が表面化した後は、その原因と背景、及び解決に向けた各種機関の動向と課題を独自の視点で綿密に取材する報道姿勢は、国際連合諸機関をはじめ、欧米の主要援助国政府、EU議会や各国の政策責任者、開発援助機関、シンクタンク、NGO等の間で高く評価されています。
 
また、通信社としてのニュース配信に留まらず、支援国政府・国際機関との共催による年次会合を開催し、開発に関わる異なる利害関係者(国連諸機関、各国政府、NGO、メディア等)が一堂に会して対話ができる舞台を提供すると共に、IPS報道の中立と客観性確保のための検証作業を重ねてきております。
 
IPS Japanは、150カ国を網羅するIPSメディアグループ及びグローバロムメディアの独立日本法人として、世界の「声なき声」や国連・市民社会の動向を伝えると共に、今後は我が国の政府、援助機関、市民社会との連携強化、超党派の IPS Japan友の会(Friends of IPS Japan)の設立などを通じて、日本の国際貢献の姿、日本人識者の声も世界に向けて発信していく活動を展開して参りたいと考えております。
 
 
海部俊樹IPS Japan会長プロフィール
 
第76・77代内閣総理大臣。「わかりやすく、きれいな政治」を信条とし、国際交流・開発の分野でも、超党派の「貧困問題解決議員連盟」の設立や、青年海外協力隊の生みの親の一人としても知られる。新生JICAを支える会最高顧問。IPSメディアグループには、コフィ・アナン前国連事務総長やマルッティ・アハティサーリ元フィンランド大統領(2008年ノーベル平和賞受賞者)等と共に、国際評議員として参画している。また、In-Depth NewsGlobal Perspectivesを発行するドイツのシンクタンク「国際協力評議会(Global Cooperation Council)」には、アンワルル・チョウドリ前国連事務次長、IPS創始者のサビオ名誉会長等と共に顧問を務めている。「世界政治フォーラム」(会長:ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領)共同設立者。2011年「桐花大綬章」叙勲。
 
 
海部会長の記事・著作: 
 

国連安保理への道にはよき隣人が必要(2008.05 東京で取材) (日本語)(英語)(アラビア語)

誇りと慎重さをもって(2009.11 ローマで取材)(英語)(日本語)(トルコ)(エジプト)(ドイツ)(カナダ)(オーストラリア

小売から世界の環境保護活動へ(2010.09配信)(英語)(日本語)(オーストラリア)(米国)(エジプト

その他。回想録「政治とカネ」(2010.11出版)

 

浅霧勝浩理事長の挨拶
 
 
IPSはアフリカ諸国が相次いで独立した冷戦下の1960年代、北から南へのコミュニケーションの一方的な流れを是正し、大手メディアが必ずしも報じない「声なき声」、コマーシャリズムになじまないことから報道されにくい諸課題(例:環境問題、人権問題等)について、分析記事を中心に報道していくことを目的に、ロベルト・サビオ博士(写真左)が設立した国際通信社です。その後IPSは、国際連合諸機関を始め、「途上国の一次情報」を希求する市民社会組織や各国政府、援助機関の支持を獲得し、徐々に取材網を拡大してまいりました。そして冷戦崩壊後の90年代以降は、グローバリゼーションの進展に伴う地球規模の諸問題や価値観の衝突、市民社会の興隆など、開発問題を巡る新たな国際環境に対応した取材活動を展開しています。
 
日本では、サビオ博士が拠点作りを30年あまり切望し活動してきましたが、実現に至りませんでした。私は中東、欧州、米国での留学、研究活動を経て90年代は主に日本のODANGO活動の調査・研究の仕事にかかわってきましたが、サビオ博士の情熱とIPSの理念に深い感銘を受け、日本とIPSの橋渡しをしたいと真剣に考えるようになりました。2003年、日本人として初めてIPS年次会合に出席しました。そこで出会った国連、各国政府、市民社会組織、メディア関係者から一様に聞こえてきた声は、「日本もこのような場に参加して経験や意見を共有してほしい。」というものでした。そこには、日本に対する関心が高いにもかかわらず、日本からの参画が全くなかったことから、結果として、日本の国際貢献の姿や国内各方面の様々な声や活動が殆ど取り上げられていない、いわば「声なき声の一部」となっている現実でした。以来、サビオ博士、アンワルル・チョウドリ国連事務次長(当時)を始めとする、IPSと日本の国際貢献の双方を熟知する関係者の力強い励ましを受けながら、IPSと日本との間に、人と情報の双方向の流れを創出する拠点作りに邁進してきました。お陰さまで、2005年以降、IPS年次会合への日本政府、JICAのオブザーバー参加が実現し、2006年には憲政の父・尾崎行雄ゆかりの「咢堂賞」を受賞しました。そしてIPSの理念にご賛同いただける各方面の有志のご支援を得て、IPS Japanの活動が本格稼働するに至りました。
 
IPS Japanでは、IPS及びIDN: InDepth News(ラメシュ・ジャウラ国際協力評議会会長が設立したGlobalom Mediaグループが運営する国際通信社)が擁する国際情報インフラを最大限に活用して、日本のメディア及び各種団体・個人向け情報配信を行うと共に、日本の各方面の支援を得て、「テーマ別取材」、日本の有識者による「IDNオピニオン」配信、年次会合への日本代表団の派遣、国際議員交流、開発教育と連動したスタディツアーの実施など、積極的なIPS/IDN活動への参加を通じて、日本の様々な活動や声を国際社会へ発信していきたいと考えております。
 
浅霧勝浩IPS Japan理事長プロフィール
 
イスラエルのキブツを拠点に「ホロコースト」研究に従事。米国ウエスタンミシガン大学大学院で開発行政学を修了。42カ国で主に政府開発援助(ODA)の調査・研究等に従事した後、IPS創始者のサビオ博士及び「国際協力評議会(GCC)」会長でIPS欧州部門の創立者ラメシュ・ジャウラ氏との出会いを契機にIPS Japan立ち上げに奔走、2003年には日本人として初めてIPS年次会合に出席した。2007年より現職。ドイツのシンクタンク「国際協力評議会(GCC)」国際委員、IDNアジア・太平洋総局編集局長、ゴルバチョフ元ソ連大統領と海部俊樹元総理大臣が世界の有識者と共に設立した「世界政治フォーラム」の日本代表も務める。